異形の館

No.001 MOON

 

私は今年の2月頃までBAROQUE(以下「バロック」)というゲームの存在を知らなかった。

たまたま他の作品(EVO)をプレイしてSTINGという会社に興味を持ち、ホームページに出入りするようになって色々と見て回っているうちにバロックのページで異形を見かけ、そのデザインに圧倒されてゲーム自体にも興味を持ったというのが出会いの第一歩である。

 

【MOONの想い出】

 

当初、MOONについてはデザイン画(下図参照)の迫力に圧倒されて自分で勝手に

ジンベエザメくらいの大きさの

巨大なモンスター

なのだと思い込んでいた。

主人公が巨大鮫(ジョーズ)さながらに迫り来るMOONとの死闘を繰り広げる場面を想像しては一人ドキドキワクワク妄想を膨らませていたものである。

ところが

実際にゲームをプレイしてみると、その実体がせいぜいカンパチかシャケ程度の大きさの、それもゲーム開始と同時に出てくる最低クラスの雑魚だということがわかってしまって大ショック!

ウソだあああああっ!ウソだと言ってくれええ!

と、思わず半狂乱になって、泣くわ喚くわ…。挙げ句の果てには画面に向かって

本物のMOONを出せ!


などと暴言を吐いて暴れ回ってしまったのはいうまでもない。(をいをい)

       

冗談はさておき、この出来事はゲームプレイ開始直後で何の装備も持たない私の心を深く傷つけた。

しかし、現実は現実として受け入れなければならない。そもそも自分勝手な思い込みをした私が悪いのであって、文句をたれて暴れ回る筋合いなどあるはずがないのだ。

そう、あるはずがないのはわかっているのだが…第一印象ってのは強烈でなかなか拭い去ることなどできはしない。

その後もゲーム中にMOONが出てくると発作的にマイクをひっつかんで椅子の上に立ち、

「有権者のみなさん、これだけの緻密なデザインを、あんな」

「あんなザコキャラにしてしまっていいのでありましょうか!」

などと選挙口調で

「MOON巨大化計画」

を訴えかけ熱弁をふるうという行動をとってしまうことがたびたびあった。

もちろん冷静になって考えてみれば既にSS版が発売されて2年を経過しPS版まで発売されてしまった今となっては、いくらこの思いを訴えかけてみたところで、結局はどうなるものでもない。

ただ、唯一望みがあるとすれば、それは

PS2版バロックの発売

である。

私はPS版しか持っていないのだが、デザイン画に比して実際のゲーム画面で見る異形達はあまりにも粗削りな画像で、ゲームとしての面白さに影響するほどではないにせよ、迫力に欠けるきらいがあった。

PS2版ならPS2の持つ驚異的なまでの画像処理能力を駆使して異形本来の凄味や存在感、迫力といったものが表現できるのではないかと思うのだ。

開発コストなど現実面を考えれば実現はかなり困難だということは百も承知。ましてやMOONだけ特別扱いして巨大化させるなどといった暴挙はあくまでも私の歪んだ思考が生み出した妄想のひとつに過ぎないことも重々承知している。

ただ、もしもPS2版が発売されるなら、ぜひともMOONを巨大化させて、せめて中ボス程度の存在にしてやって欲しい。

そう、強く願う今日この頃である。

【参考】 中ボス化の案

 ・MOONの巣窟に巨大MOONが生息しているという設定

 ・MOONが突然変異を起こして巨大化したという設定

 ・歪みの影響の受け方により個体差が現れるという設定

 ・科学者がMOONを改造したという設定

などなど。いかがなものだろうか?

(2000/08/28)
改訂(2000/08/29)

(c)STING (http://www.sting.co.jp/)


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